予算内で最高の婚約指輪を買うための基礎知識

 皆さん、こんにちは。くりたけです。
今回は予算内で最高の婚約指輪を買うための基礎知識をお伝えします。

 予算内で最高の婚約指輪を買うためには知識が不可欠です。

具体的には、「婚約指輪の値段はどう決まるのか」「4Cとは何か」についての知識を頭に入れておく必要があるということです。

今回の記事は、「予算内で最高の婚約指輪を買いたい」というあなたの役に立つ内容となっています。是非最後まで読んでもらえると嬉しいです。

◆婚約指輪の値段の決まり方

 婚約指輪の値段を決める要素は大きく分けて2つです。

ところで、あなたがよりお金をかけたいのはセンターストーンですか?
それともリングのほうですか?

まずは、ここをはっきりとさせておきましょう。

センターストーンによりお金をかけたいなら、リングへかける予算をなるべく抑えましょう。
逆に、リングによりお金をかけたい場合、センターストーンへかける予算を抑える必要があります。

◆センターストーンの価格の決まり方

ところで、センターストーンの価格はどう決まるのでしょうか?

これを知っておくとダイヤモンドの値段をコントロールしやすくなります。
早速解説していきますね!

※この記事では婚約指輪で定番かつ人気のあるラウンドブリリアントカットについて扱います。

そもそもラウンドブリリアントカットとは?

ラウンドブリリアントカットって何?

 そんな方もいると思うので、写真で見てみましょう!

誰もが知っている有名なカットですね!

では、何故このような形をしているのかはご存じですか?

それは「輝きを引き出すため」です。
1919年にトルコフスキー博士という数学者が計算を行いました。
そして、輝きを引き出すための理想的な形、ラウンドブリリアントカットが生まれました。
そして今日、婚約指輪のためのダイヤモンドとして、ラウンドブリリアントカットは定番のものとなりました。

じゃあ、これにしとけば間違いないってことね!


それはその通りですが、ラウンドブリリアントカットにもメリット、デメリットが存在します。
それらを把握した上で判断しましょう!

ラウンドブリリアントカットのメリット!

・「キラキラと輝くダイヤモンド」を手に入れることができます。

・人気のあるカットのため、これを選んでおけば失敗が少ないです。
(定番商品が欲しい人、外したくない人に向いています。

・インクルージョンが目立ちにくいです。
※インクルージョンとは、地中でダイヤモンドができる過程でできる内包物のことです。

ラウンドブリリアントカットのデメリット!

・大きさは小さくなる傾向にあります。

・定番であるが故に他の人と差別化しにくいです。

価格を決める4つの要素、4C

 ここからは、ラウンドブリリアントカットの価格を決める4つの要素について説明します。
4つの要素はCarat(カラット)、Color(カラー)、Clarity(クラリティ)、Cut(カット)です。
それぞれの頭文字をとって「4C」と呼ばれることもあります。
各要素にグレードがあり、高くなればなるほどダイヤモンドの価格も上がっていくのです。

Carat(カラット)

 カラットは「重さ」の単位で1カラットは0.2gです。
カラットが大きいほどダイヤモンドは重く、大きくなっていきます。
そして、それに伴い値段は上がっていきます。

大きなダイヤモンドの存在感は圧倒的よね!

カラットのまとめ!

・カラットとは、ダイヤモンドの重さを表します。

・カラットが大きくなるほど見た人に与えるインパクトは大きくなります。

Color(カラー)

 次はカラーです。
これは言葉の通り「」を意味し、無色に近づくほど価値が高くなります。
カラーにはランクがあり、ざっくり分けると5つのランク。
そして、細かく分けると23ものランクに分かれています。

表にすると以下のようになります。

ピンクダイヤモンドなどは「ファンシーカラーダイヤモンド」と言い、上記のグレードは適用されません。

ずいぶん細かく分かれているね。

ランクが違うとそんなに色は変わってくるの?


 DとE 、GとH のように隣り合ったグレードの違いはわずかなものです。
そのため、プロの鑑定士にとってもカラーグレードの判別は難しいそうです。

気になる方はGIA 4Cカラー DからZページの「カラーグレーディング」を覗いてみてください。
全てのランクのダイヤモンドのカラーを見ることができます。
※GIAとは、世界13か国に展開している非営利の宝石学研究、教育機関です。
ダイヤモンドの鑑定書等も作っている信頼のおける機関です。

 全てのカラーランクを見た方にお尋ねします。
DランクとEランクの違いは見分けられましたか?

くりたけ
くりたけ

Hランク以上は同じ色にしか見えなかったよ、、、

では、まとめです!

カラーのまとめ!

・カラーは文字通り、のことで無色に近いほどグレードは高くなります。

・カラーランクは細かく分かれていますが、一定のレベルを超えると違いはほとんど見分けられなくなります。

Clarity(クラリティ)

 クラリティとは「透明度」を表します。
ダイヤモンドは地中で熱や圧力を受ける過程で内部にインクルージョン(内包物)、外部にブレミッシュ(傷や欠け等)ができます。
それが少なければ少ないほど価値が高くなります。
クラリティにもグレードがあり、ざっくり分けると6つ。
更に細かく分けると11に分けられます。

 個人的な見解ですが、「インクルージョンについてはそれほど神経質にならなくても大丈夫」と考えています。理由は2つあります。

 1つ目です。日本人が婚約指輪のために選ぶダイヤモンドのカラットは平均0.3カラット程度です。
それは直径4mmくらいの大きさになります。
婚約指輪のダイヤ、平均の大きさは?1カラット、0.5カラット、0.3カラット? | 結婚ラジオ | 結婚スタイルマガジン (niwaka.com)

その中にあるインクルージョンの大きさとはどれほどでしょうか?

もちろん、個体差はありますが相当小さいことは簡単に予想できますよね。

 
 2つ目です。Iランク以上のダイヤモンドならインクルージョンは肉眼で見えることは少ないからです。

言ってることが良く分からないんですけど!

という人もいると思いますのでもう少し詳しく説明しましょう。 
Iランクのダイヤモンドは肉眼でインクルージョンが確認できます。
しかし、Iランク以上のダイヤモンドになると、「10倍のルーペで見た時にインクルージョンが確認できる」と条件が変わります。

肉眼で見えるのか、10倍のルーペでないと見えないのか、この差は大きいですよね

 ちなみに、私の妻が着用している婚約指輪のダイヤモンドのクラリティはVS1です。
これは、はっきり言って真ん中より下のグレードです。
しかし、いくらダイヤモンドを見つめてもインクルージョンは見えません!

 以上の理由から、くりたけブログとしては「インクルージョンについてはそれほど神経質にならなくて大丈夫」という立場を取っています。

言葉で言われただけじゃ、まだ納得できないのよね!


 もしも、あなたがグレードの違いでクラリティがどう変わるのか気になるなら、
VVSのダイヤモンドとVSのダイヤモンド:ダイヤモンドのクラリティの差は? (gia.edu)を読んでみてください。
詳細な解説を読むことができます。
私も読んでとても参考になりました。


では、クラリティのまとめです!

クラリティのまとめ!

・クラリティとは透明度を表し、グレードが上がるほどインクルージョンやブレミッシュが少なく        なります。

・インクルージョンやブレミッシュは肉眼では見えないことが多く、VS1を超えた辺りから違いは分かりにくくなります。

Cut (カット)

優れたカットが施されたダイヤモンドは素晴らしい輝きを放ちます。

 カットの評価方法は少し複雑で「プロポーション」「ポリッシュ」「シンメトリー」という3つの要素を総合してランクを決めます。

※カットグレードを決める際には上記3つ以外の要素も絡むのですが、ここでは分かりやすさを重視し、あえて3つの要素に絞っています。ご了承ください。

カットグレードの違いで輝きにはどのくらい差がは出るのでしょうか?


ダイヤモンドの 4C のグレーディング | GIA ダイヤモンドグレーディング および レポート | GIA によるダイヤモンドの品質を表す 4Cを見てみましょう。

Excellentを見てしまったら、これ以外あり得ない!!

となってしまう人も多いのではないでしょうか?
グレードの違いによる輝きの差は明らかでしたね!

カットについては、「ランクが上がるほど輝きは増す。そして肉眼でも差がはっきりと分かる」と覚えておきましょう!

ここまで理解できていれば最低限の知識は得られたと思いますが、実はカットグレードにはまだまだ上があります!
それを理解するためには、「プロポーション」「ポリッシュ」「シンメトリー」について理解しておく必要があります。

頭がパンクするよ、、、

という声が聞こえてきそうですが、、、(笑)
あなたにとって最高のダイヤモンドを手に入れるためにもう少し頑張りましょう!

Proportion (プロポーション)

 プロポーションとは「外観」と考えれば良いでしょう。
プロポーションが優れていればダイヤモンドは本来の輝きを発揮し、劣っていれば本来の美しさを発揮できません。

イメージとしては以下のようになります。

ところで、理想的なプロポーションとはどんなものでしょうか?
そして、プロポーションが理想的か、どうやって判断するのでしょうか?


理想のプロポーションには定義があり、図で示すと以下のようになります。

直径の長さを基準に考えます。もしもダイヤモンドの直径が1㎝なら高さは1㎝の59.3%。つまり、0.593㎝が理想ということになります。

 これは、トルコフスキー博士という数学者の計算が基になって生まれました。
ダイヤモンドを鑑定する時はこの基準と比較し、誤差がどのくらいあるかを調べます。
優れたプロポーションとは、理想のプロポーションとの誤差が少ないということです。

Polish (ポリッシュ)

 ポリッシュとは「表面の仕上げ」のことです。
表面の仕上げの状態が良いと見ている人に光がしっかり反射します。
ポリッシュには5つのランクがあり、上からExcellent、Very Good、Good、Fair、Poorとなります。

イメージとしては、以下のようになります。

Symmetry (シンメトリー)

 シンメトリーとは「対称性」という意味です。
シンメトリーにも5つのランクがあり、上からExcellent、Very Good、Good、Fair、Poorとなります。

 対称に仕上がったダイヤモンドは、光を見ている人に向かって反射します。
つまり、対称性もダイヤモンドの輝きに大きく影響する要素なのです。

H&C(ハート&キューピッド)とは?

 プロポーションとシンメトリーについて一定以上のレベルにあるダイヤモンドがあるとします。
それに特殊な照明を当てた時に真上から覗くとアロー(矢)、真下から覗くとハートのような模様が見えます。
その模様が基準(※)をクリアした場合、その模様は「ハート&キューピッド」と認められます。
※中央宝石研究所が定めた基準のことです。

ハート&キューピッドって何?

写真とかで見たいんだけど!

 そんなあなたは、ハート&キューピッド|中央宝石研究所(CGL)のHPを覗いてみてください!

ところで、ハート&キューピッド認定されるとは、何を意味しているのでしょうか?
そんなにすごいことなのでしょうか?


ハート&キューピッド認定された=ダイヤモンドの対称性が特別高いことを意味します。

 先ほど対称性は輝きに大きく影響すると書きました。
つまり、ハート&キューピッド認定されたダイヤモンド=素晴らしい輝きを放つダイヤモンド
と考えて間違いないでしょう。

じゃあ、対称性Excellentのダイヤモンド=ハート&キューピッド認定されている

ってことで良いのかな?

仮にダイヤモンドの対称性がExcellent評価だとしても、それら全てがハート&キューピッド認定されるとは限りません。その点は注意です!

Excellntを超える極上の輝き! 3Excellent(トリプルエクセレント)

要はカットグレードExcellentの物を選んどけば間違いないってことね?

 そうですと言いたいところですが、、、カットグレードにはまだまだ上があるのです!
それが「3Excellent」(トリプルエクセレント)です。
 くりたけが妻に贈った婚約指輪のダイヤモンドが3Excellentなので、写真を載せておきますね。参考までに。

ダイヤモンド表面に当たった光やダイヤモンド内部に入った光が反射し、まばゆい光を放ちます。

ところで、3Excellentとは何なのでしょうか?

ダイヤモンドを買った際にもらえる鑑定書を見れば分かりやすいです!

 ダイヤモンドを買うと、お店から鑑定書をもらえます。そこにはカットの総合評価、ポリッシュの評価、シンメトリーの評価が載っています。その3つの評価全てがExcellentの場合、それを3Excellentと呼びます。鑑定書を見てみましょう。

各項目の最高評価はあくまでもExcellntなので、「3Excellent」と鑑定書に書かれることはありません。
至高の領域! 3Excellnt H&C (トリプルエクセレント ハート&キューピッド)

 3Excellntは極上の輝きを放つダイヤモンド、、、それは間違いありません。
でも、待ってください。上には上があります。

 それこそが3Excellent H&C(トリプルエクセレント ハート&キューピッド)です。
これはカットの総合評価、ポリッシュ、シンメトリーの全てがエクセレント評価です。(3Excellnt)
更に、中央宝石研究所の定める基準をクリアしています。(ハート&キューピッド認定されている)


 輝きに関する全ての要素において最高得点をたたき出したカットの最高峰、それが3Excellnt H&Cです。

実物を見せてよ、実物!

ダイヤモンドのカットの正しい選び方は?|BRILLIANCE+ – ブリリアンス・プラスからどうぞ。

最後にまとめです!

カットのまとめ!

・カットグレードが高くなるほど、輝きが増す。グレードによる違いは肉眼でも分かりやすい。

・「プロポーション」「ポリッシュ」「シンメトリー」がカットグレードに影響する。

・3Excellent、3Excellent H&Cと呼ばれる特別な条件を満たしたダイヤモンドもある。

◆まとめ

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
かなりの情報量でしたね。まとめましょう!

今日のまとめ!

・婚約指輪の価格=センターストーンとリングの価格を合わせて決まります。

・センターストーンの価格を決める要素は4つあり、それは4Cと呼ばれます。

・カラットは「重さ」を表し、大きくなるほど存在感が増し、価格も上がります。

・カラーは「色」を表し、無色に近づくほど価格も上がります。
しかし、一定のレベルを超えると肉眼では違いは見分けることは難しくなります。

・クラリティは「透明度」を表し、グレードが上がるほどインクルージョンやブレミッシュ等は少なくなります。しかし、VS1以上辺りから肉眼では違いを見分けることはほぼ不可能になります。

・カットは「輝き」に影響します。グレードの違いによる輝きには明らかな差があります。
特定の条件を満たした3Excellent、3Excellent H&Cと呼ばれるダイヤモンドも存在します。

 ここまで、理解できていれば実際にダイヤモンドを選ぶ際にも楽しく選べるでしょうし、店員さんの言っていることもきちんと理解できていることでしょう!

 次回の記事では、4C のうちどれに優先して予算をかけると良いのかについてお伝えします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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