皆さん、こんにちは。
くりたけです。
今回は「賢いダイヤモンド選び」についてです。
4Cについての知識がついてくると、
4Cって結局どこまでグレードを求めれば良いの?
というように新たな悩みが出て迷走してしまうことがあります。
ダイヤモンドにかける費用を上げればグレードもそれに比例して上がります。
では、ダイヤモンドにかける費用を上げれば満足度もそれに比例してどこまでも上がるのでしょうか?
結論から言うと「一定のグレードを超えると満足度は頭打ちになる」ことが多いです。
では、その「一定のグレード」とは何でしょうか?
今回の記事では4C の特徴を踏まえて「満足度が頭打ちになるグレードはどこか」について解説します。更にグレードごとの差額についても調べましたので、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
では、解説に進みましょう!
※今回の記事は4Cについて理解できていることが前提で解説が進みます。4Cが何のことだか分からない、という方は「最高の婚約指輪を買うための基礎知識」を読むことをお勧めします。
◆4Cはどこまでグレードを求めれば良いか
大前提として、4Cの各要素にどこまでグレードを求めるかは個人の自由です。
しかし、それでは参考にならないのでこの記事では「予算をかけた時に効果を感じやすいのはどのグレードまでか」という基準で話を勧めます。
私と全く違う考えの方もいるかと思いますが、その方を否定、批判するつもりはありません。
あくまでも参考程度に読んでくださいね。
カットグレード、どこまで求める?
カットグレードはランクごとの見た目の差が大きく、最高ランクのExcellentカットと真ん中のランクであるGoodグレードを比較すると違いは明らかです。
カットグレードによる見た目の違いを知りたい方は、ダイヤモンドの 4C のグレーディング | GIA ダイヤモンドグレーディング および レポート | GIA によるダイヤモンドの品質を表す 4C
を覗いてみてください!
じゃあ、お金かけた割に効果をいまいち感じない、、、
なんてことにならなくて済むってことか!
そのため、カットグレードに予算をかける際、Excellentまでは効果を感じやすいと言えます。
3Excellent H&Cを選ぶべきか?
婚約指輪ならやっぱり3Excellent H&Cを選ぶべきなのかな?
それは、あなたの予算と気持ち次第です。
確かにカットグレードはExcellentとGoodを比較した場合、その差は明らかです。
しかし、カットグレードがExcellent、3Excellent、3Excellent H&Cの3つのダイヤモンドを並べられた場合、素人ではまず区別できません。
そのため、Excellentを超えた辺りから満足度は頭打ちになりやすいです。
ダイヤモンドは輝きが命!
のような「輝き至上主義」の方にとっては、3Excellent H&Cは素晴らしい選択と言えるでしょう。
しかし、他の要素にも予算を割きたいという場合は最低でもExcellentを選んでおき、余力があれば更に予算配分するというスタンスで良いでしょう。
ちなみにExcellentと3Excellent H&Cで差額はどのくらいになるの?
気になる人も多いと思うので差額を調べてみました。
※BRILLIANCE+というお店のサイトを使って調べています。
ダイヤモンドの値段は仕入れ状況等によって日々変わってくると思われます。その点はご了承ください。
【ブリリアンス・プラス】婚約指輪・結婚指輪選びをもっと自由に (brilliance.co.jp)
差額はどのくらい?
グレード | Excellent | 3Excellent | 3Excellent H&C |
値段 | 122900円~ | 133000 円~ | 149800円~ |
※0.3カラット、カラーグレードD、クラリティVS1で調べています。
10%程度の差額が発生するというイメージですね。
カラット、どこまで求める?
カラットは重さの単位であり、グレードではありません。そして、上限もありません。
そのため、平均値を出して考えてみます。
日本人は婚約指輪を選ぶ時、どのくらいの大きさのダイヤモンドを選んでいるのでしょうか?
結婚スタイルマガジンの調査によると、
「0.2ct~0.4ct未満」が全体の52%を占めるとの結果が出ています。
婚約指輪のダイヤ、平均の大きさは?1カラット、0.5カラット、0.3カラット? | 結婚ラジオ | 結婚スタイルマガジン (niwaka.com)
もし、あなたがカラットを重視するなら0.4ct以上の大きさのダイヤモンドを選びましょう。
すると、周りと差別化でき、満足度は上がりやすいでしょう。
でも、カラットを大きくするとやっぱり値段が上がるんでしょ?
では、差額を見てみましょう!
差額はどのくらい?
カラット | 0.3ct | 0.4ct | 0.5ct | 1.0ct |
値段 | 122900円~ | 205300円~ | 286400円~ | 1560000円~ |
※カラーグレードD、クラリティVS1、カットグレードExcellentで調べています。
0.1ct増えるごとに40~60%程度の差額が発生するというイメージですね。
これは4Cの中で最大の差額になります。
そのため、カラットを重視する場合、「こだわらない要素のグレードは最低限に抑える、更にリングにかける予算も抑える」といった予算調整が必要になります。
カラットに対してこだわりがない、むしろ小さ目のダイヤモンドが好きなら、カラットは平均的な0.2~0.4ctにしておき、浮いた費用を他の3C、もしくはリングの予算に配分するとあなたにとって最高のダイヤモンドが手に入るでしょう。
では、まとめです!
カラーグレード、どこまで求める?
前回の記事でカラーグレードは23ありますが、上から5番目のグレードであるH辺りから肉眼ではほぼ見分けがつかないことをお伝えしました。
全てのカラーグレードのダイヤモンドを見たい方向けにリンクを貼っておくね!
GIA 4Cカラー DからZ
よって、予算をかけて満足度が上がっていくのはHグレード辺りまでと言えます。
では、カラーグレードの違いによる差額はどのくらいなのでしょうか?
差額はどのくらい?
グレード | I | H | G | F | E | D |
値段 | 86300円~ | 108300円~ | 123500円~ | 不明 ※調査時在庫無し | 124000円~ | 134900円~ |
※0.3C、クラリティVS1、カットグレードExcellentで調べています。
グレードの違いによる見た目の差は僅かです。
しかし、差額はしっかりと発生します。
とにかく、俺は無色のダイヤモンドを贈るんだ!
彼女への思いを無色のダイヤモンドに込めるんだ!
というような強い思いがある人は、カラーグレードDを選んでください(笑)
ただし、こだわりがない人は「カラーグレードへの予算配分はH辺りまで」に留めておくことをお勧めします。
そして、浮いた費用を自分が重要視する要素にまわしましょう!
では、まとめです!
クラリティグレード、どこまで求める?
前回の記事でも紹介しましたが、インクルージョンが肉眼で確認できるのは最低ランクのIグレードのみで、その他のグレードは10倍のルーペを使わないと内包物は見えません。
つまり、満足度が上がっていくのはSI辺りで頭打ちになるということになります。
しかし、婚約指輪用のダイヤモンドの場合、SIランクはグレードが低すぎると判断して取り扱わないお店もあります。
そのため、VSランクで満足度は頭打ちになると考えるのが妥当でしょう。
VSランクって真ん中より下のグレードじゃん!
そんなに低くて大丈夫なの?
大丈夫!
理由は2つあるよ。
1つ目は「くりたけ自身の経験」です。
くりたけが妻に贈った婚約指輪のダイヤモンドはVS1です。
しかし、インクルージョンは全く見えません。
そこで抑えた費用をカットグレードに回すことで3Excellentのダイヤモンドを買うことができました。おかげで、妻が身に着けている婚約指輪はキラキラと輝いています。
2つ目は「GIA※による見解」です。
※GIAとは、1931年にアメリカで創設された宝石学研究機関で、ダイヤモンドの鑑定書も作っている信頼できる機関です。
以下引用となります。
概して、ブリリアントカットのダイヤモンドの場合ファセット数が多いため、インクルージョンが比較的目立ちません。
引用元 高品質のダイヤモンドの購入方法 – GIA 4Cs
ファセット数が多いということは、光の反射が多く、複雑なパターンを生み出すために小さなインクルージョンが隠されることを意味します。
ステップ カットのダイヤモンドではインクルージョンはかなり顕著になります。
ファセットが大きいうえに数が少ないため、その結果できるパターンがさほど複雑ではないためです。
クラリティを下げる場合は、ブリリアント カットの購入を検討しましょう。
具体的にどこまでグレードを下げて良いかは明言されていませんが、宝石学研究機関がこう言ってくれると心強いですね!
もしもあなたがとことん予算をかけたい要素が他にあるなら、クラリティグレードはVS1辺りまで抑えても問題ないと覚えておきましょう!
では、グレードの違いによる差額を見てみましょう!
差額はどのくらい?
クラリティ | VS2 | VS1 | VVS2 | VVS1 | IF | FL |
値段 | 108600円~ | 121700円~ | 147100円~ | 159200円~ | 185500円~ | 在庫無し |
※0.3C、クラリティVS1、カットグレードExcellentで調べています。
1つグレードが上がると10%から20%程度の差額が発生するといったイメージですね。
差額は決して小さくありません。
そのため、「見えない所にどこまでこだわりたいか?」ということがクラリティに予算配分するかどうかの判断基準となると言えます。
◆今日のまとめ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
まとめです!
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